4.3月の取引例
この2月迄の合計に、3月の取引の結果をプラスします。
3月1日 | 事務用の消耗品2,000円を現金で購入した。 |
5日 | 商品340,000円を売り上げ、代金は掛け(カケ)とした。 |
10日 | チラシ広告をし、代金70,000円を普通預金から支払った。 |
15日 | 商品200,000円を購入し、代金は掛け(カケ)とした。 |
25日 | 備品(パソコン)80,000円を購入し、普通預金口座から振り込んだ。 |
31日 | 店舗の家賃50,000円を普通預金口座から振り込んだ。 |
〃 | 電気代3,000円、普通預金口座から引き落とし。 |
〃 | 電話代4,000円、普通預金口座から引き落とし。 |
〃 | 仕入れ先へ、掛け代金180,000円を普通預金口座から振り込んだ。 |
〃 | 売上先から、掛け代金300,000円が預金口座に振り込まれた。 |
5.取引を要素別に分ける
これらの取引をどのように処理、集計したら良いでしょうか?
いわゆる複式簿記という方法を使います。
複式簿記は、取引を構成している要素別に分けて集計し記録する方法です。
例えば、上記の取引例を要素別に分け(仕訳(シワケ))て考えてみます。
※この考え方の前提にあるのは、取引は必ず2つ以上の要素に分けられるということです。
例えば
- 入金があった、出金があった。
- その理由は?
という2つの要素です。
※この場合、必ず会社の立場で考えます。
上記の取引を要素別に分けると次のようになります。
取引日 | 入金または出金 | その理由は? | 金 額 |
---|---|---|---|
3月1日 | 出金 | 事務消耗品代金支払 | 2,000 |
5日 | 未収(掛け) | 商品の売上代金後払 | 340,000 |
10日 | 出金 | 広告代金支払 | 70,000 |
15日 | 未払(掛け) | 商品の仕入代金後払 | 200,000 |
25日 | 出金 | パソコン代金支払 | 80,000 |
31日 | 出金 | 家賃支払 | 50,000 |
〃 | 出金 | 電気代支払 | 3,000 |
〃 | 出金 | 電話代支払 | 4,000 |
〃 | 出金 | 掛け代金の支払 | 180,000 |
〃 | 入金 | 掛け代金の回収 | 300,000 |
このように取引を要素別に分けることが非常に重要です。
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